オセロニア「論」

思考や情報の整理のために書いていきます。

【逆転オセロニア】新超駒カジミールで加速するエレメントと魔単S5?駒評価と感想

溶けてしまいそうな暑い夏の日が続いていますが、皆さんお元気でお過ごしでしょうか。

さて、新着オセロニアで発表されていた通り、昨日から開催されている7月の超駒パレードで、新超駒カジミールが登場しています。

ところで、本格的な夏の到来によって溶けそうなのは我々人間だけではなく、星のかけらも同様です。なぜならば、通例であればこれから①夏休み逆転祭の強駒パレードでA駒3体追加(8月10日ぐらい~?)、②夏のコラボ(8月16日あたり~?)、③新シーズン切り替わりの超駒パレードで御三家登場(9月1日~)と、何かと重要なイベントが立て続けにやってくるためです。

①の夏休み逆転祭の強駒パレードでは、昨年(2023年)は神A駒ライラ、魔A駒ギード、竜A駒ラウナスの3体が登場していますが、どれもシズマやグローリー等で普通に使われている高性能なキャラ達ということが分かります。2022年はリトエル、オズ、シンシアという主に低コスト帯で活躍するリーダー駒たちが登場しており、さらに前年の2021年に遡るとイオフィエル、ファビオ、リミフィーサという顔ぶれです。8月の強駒パレードに登場する3体のスタメン度の高さ、重要性が伺えます。

②のコラボについては言うまでもなく、1度逃したら2度目が来ない可能性があるため、強そうな駒はできる限り全て回収しておきたいイベントになります。

そして、③の新シーズン開幕超駒パレードで登場する新御三家は、新スキルとともに次の環境を作っていく中心となる駒たちなので見逃せず。昨年の夏の御三家はツクヨミ、アナン、クラインという力の入ったもので、ツクヨミが即座に環境入り、アナンが新魔単リーダーとして定着という優れたパフォーマンスを見せました。今年も、毎年のオセロニアの課題である(?)秋~冬にかけての盛り上がりの停滞感?を打破すべく、夏の御三家に力を入れてくる可能性は十分にあります。

と、このように考えると、この時期は星のかけらをなるべく温存しておきたい時期なのですが…、

新超駒カジミール、強くない?

8月の新超駒の魔S駒、カジミールが御三家並に強いです。特に闘化の方。

まあ、御三家が必ず強いかというとそうとも限らず、例えばマルドゥークやギルガメッシュ、クラインなどコスト200環境ではそれほど見かけない駒もそこそこいる中で、御三家の合間にリアンツィールやフルフレアなど超強い駒がスポットで登場することもこれまでしばしばありました。マモンだってペトラだって、御三家ではありません。

今回のカジミールは、その合間合間に単体で突如現れる強い超駒だな、という印象ですね。それにしても、時期が良くない。

いや逆に、あと1ヶ月我慢すれば、新シーズン開幕超駒パレードで御三家を確保しながら副産物で狙うことができる、とも取ることができます。実に悩ましいですね。

進化カジミールはエレメントデッキのエキドナ役?

進化カジミールはエレメントデッキのエキドナのような役割

進化カジミールは、3ターンのリアクトスキルを持ち、そのターンに置いたマスの色に応じて毎ターン1,500~1,700のアドバンテージを獲得することができます。最も効果が高いのは紅色の1,700ダメージ、次に蒼色の1,600ダメージ、そして翠の1,500アドバンテージ(750回復、750火力)なので、アドバンテージは3ターンで5,100~4,500となります。

コンボはリアクトなので、色の揃いに関係なく3,600~4,200の効果を得ることができるという利点はありますが、トライレゾナンスではないので総火力は抑えめですし、コンボ導線のマスに翠が灯ってしまうと飛ばしたいタイミングで飛ばせない、ということが起きそうな懸念点もあります。

3ターンスキルなので、基本的には辺置きで使う閃撃デッキのエキドナと同じような役割だと思われます。ただ、手駒に閃気が灯る閃撃デッキと違ってエレメントは盤面に色が灯るので、回復するのか火力を出すのかを任意に選びにくいという違いはあります。なので、スイレン+エキドナで風を連打して超耐久する、みたいな立ち回りはエレメントのルカ・リーリ+カジミールではやりにくく、盤面に灯った色に任せて粛々とアドを取っていくというムーブになるのかなとは思います。盤面を捨ててまで色を選択するというのは、あまり現状ではメリットが大きくない気もするので。

エレメントというデッキが現状Aリーダーのブレアであり、本領発揮は閃撃でいうヨアケ、マナでいうアスリーン(通称マナリーン)のようにデッキの動力源を配りつつアドも取ってくれるSリーダーが登場してからだと思われる点、そして魔単S駒には強力な競合がたくさんいるので代わりが効くと言えば効くことを考えると、いますぐに必要な駒という訳ではないのかなという印象が個人的にはあります。エリス入りエレメントが強かった今月のカップ戦みたいに、カジミール入りエレメント一強!みたいな月が来たら困りますけども。

闘化カジミールは魔単版の進化スゥ?

闘化カジミールは魔単版スゥみたいな性能

闘化は魔単のテンプレ入りしそうな能力を持っているということがすぐに分かる高いスペックを備えています。正月御三家のフェルグから始まった新時代魔S駒の2,400を超えてくるHP基準を満たしており、それでいてATKもきっちり高め。

スキル火力は2,500の下駄を毒ダメージで履いており、相手のキャラ駒4枚で2,000の追加特殊で合計4,500ダメージ。コンボスキルは最低3,000保証で、終盤になるほど4,500毒ライフバに近づく。書いてあること全部強すぎィ!!

進化スゥの場合はスキルの下駄が2,000の特殊ダメージで、そこから最大2,500の上積みが雷撃、そしてコンボが雷撃の4,800ライフバースト(最低は0から)なので、カジミールの方がスゥよりも序盤から火力を出しやすい(その分若干HPが低い)という、元来の神駒に対する魔駒のコンセプトに沿った設計になっています。

魔のステータスUP補正では大抵メルヴェユールや召喚を伴うアナンが増えたりしますし、相手駒参照のエネポイズンスキルは序盤から元気いっぱいで試合スピードをリードすることに一役買ってくれそうです。

現状の魔単デッキのよく見るテンプレS枠として、リーダー、フェルグ、村正、ハールート&マールートの4枚があり、場合に応じてスカアハやマモン、セクメト等が代わりに入ってくるという印象があるのですが、闘化カジミールは一体どこに入ってくるのでしょうか。フェルグは魔単最強格、ハルマルはアンチヒールで暗竜をいなすこともできるとなると、消去法的には村正との入れ替えがありそうですが、それはそれで全部アタックに振った構成で良いのかという疑問も生じます。

魔単デッキもS5時代?

そうなってくると、スゥの登場で神デッキがそうなったように、S5魔単デッキの主流化もあるのでしょうか?

試しに、手持ちの魔S駒の中で、HP全振りの闘化カジミール(2,455)に最も近いHPを持つレジス(無振りで2,451)を代用し、カジミール編成のS5メルヴェユールデッキがどれくらいのHPになるのかをシミュレートしてみたところ、26,000台中頃と思ったよりも低くならないことが分かりました。

この構成の駒たちはプラスをもう少し振れるので、その場合HPは26,500台に乗ってくる

上の駒たちの中でいうと、現状でA駒1体とB駒2体にHPを振る余地があるため、きちんと全振りすると26,500台に乗ってくる構成になります。これって、少し前のS4メルヴェユールデッキと同じ水準のHPなので、HPをそれほど犠牲にせずにS5の火力を得られるのなら十分に採用されそうな構成ではあります。

神B駒の周年エアレーがそうであるように、魔単にもB駒以上の働きをしてくれる優秀なB駒(周年幼苗、温泉アルネ、周年ゴブリン、温泉バハシュ等)があるので、魔駒の高HP化を追い風としてS5アナンやS5メルヴェ等が増えるというシナリオは十分にありそうです。そして同時にヘイトもある程度集めそうですね(笑)

おわりに

カジミールは進化・闘化ともに強いと思いますが、特に闘化は結構環境に食い込んできそうということと共に、高HPを根拠として魔単にS5の選択肢を与える存在として今後の環境を動かす可能性がある駒だな、という第一印象を持ちました。そして、そのシナリオに乗っかるとするならば、間違いなく環境はさらに加速することになるのではないかなとも思います。

ターン数を延ばすという運営さんの意思表明はどこに行ったのかな、と思わなくもないですが、環境を加速させ得ることは当然見越して駒設計をしているはずなので、とにもかくにも、オセロニア運営は我々の星のかけらを明確に溶かしに来ているな、と感じるわけです。

特に今年のオセロニアは、周年イベントから半年も経たずリリース3000日記念イベント、そしてエレメントデッキの産声がまだ聞こえる中、息継ぎする間もなく占星デッキを登場させて、その翌月に占星デッキ向け超駒セーゲルをリリースするなど、いつにも増して商売っ気を前面に押し出してきています。

ここからの夏のイベント三昧でオセロニアには良いセールスを記録してほしいと思う反面、あまり我々のかけらを溶かしに来ないでほしいという、なんとも複雑な気持ちの中で迎える8月となりました(おわり)。