オセロニア「論」

思考や情報の整理のために書いていきます。

【逆転オセロニア】新強駒ニヌルタ、チャビの性能レビューと感想など

私生活が色々と忙しくブログを書く時間がなかなか取れずにいたところ、少し遅くなってしまった感がありますが、9月の強駒パレードで登場したS駒のニヌルタとA駒のチャビの性能を見ておこうと思います。

新S強駒ニヌルタ

奇数月の強駒パレードではS駒とA駒が1体ずつ登場するのが定番ですが、今月の強駒パレードでは新S駒のニヌルタが登場しました。

進化ニヌルタの性能

進化ニヌルタはミーティアスキルを持っている

進化ニヌルタは、2024 3rd SEASONで登場した新スキル・ミーティアを持っており、魔10枚以上のデッキに編成して使用します。

ミーティアスキルのオーラ部分は3ターンのバーストバリアスキルとなっており、毎ターン1,000、合計3,000のダメージを無効化するバリアをオーラとして展開することができます。オーラのバーストバリアは初めての実装となります。

バリアの残分は40%の変換率で相手に特殊ダメージを与えますが、1,000のバリアは通常残ることはほぼ確実にないため、反射の特殊ダメージを見る機会は例えば相手がパスになった際に400のダメージを与える場合などしかなさそうです。

そして、盤面に出す際には自キャラ参照で最大2,000のHP回復(自キャラx600上昇)をします。キャラ駒のカウントの基準はひっくり返した後なので、ニヌルタ含めて4枚以上キャラ駒があると最大の2,000回復が得られる計算です。

コンボスキルはx180のコインオルスで、オルスティンのスキルや進化ルシファーのコンボスキルなど大体4~5年前の超駒に使われていた性能です。序盤こそ火力が出ませんが、ニヌルタ自体粘ることを前提とした準耐久デッキ向けの性能であり、オーラで3ターン機能した後に盤面に出されることを考えれば必然的にコンボ火力は高いものになるという、自身の性質とのシナジーがあるものになっています。

進化ニヌルタの強いところ

オーラとしての3ターンと盤面に出す1ターンで最大合計5,000アドを取れるというのは場合によってはかなり強い可能性があります。回復と違ってバーストバリアはアンチヒールに強く、盤面に出すターンも選択できるので、アンチヒールに悩まされることはそれほど頻繁には無さそうな点もポジティブです。

特にオーラとしての性能は、ターン数を消費することなく3,000アドバンテージを得ることができるため、トゥールラやセーゲル等とともに編成すると強大なアドバンテージを築くことができます。オーラとして地味に仕事をするのであまり効果を実感しにくいなと感じますが、気付くと相手とのHP差が広がっているタイプの駒です。

進化ニヌルタの注意が必要そうなところ

進化ニヌルタ単体のスキルでは火力が出ないため、レオニスやマニア、夜霧、シアンなどリーダーの性能により継続的なダメージが期待できるデッキで使用するのが良いと思われます。中でも、リーダーオーラとの併用では手駒事故の可能性が高いことや盤面のコンボが弱くなる弊害もありますので、マニアやシアンなど辺に設置するタイプのリーダーとの相性が良好かなと個人的には思います。

また、今月のロイヤルバトルではマニアがアンロックされていることもあり、マニア+ニヌルタはロイヤル環境の低コスト帯では額面上かなりの強さを持っていることが想像できます。しかし、ニヌルタの全性能を発揮するためには手駒に引いてから合計4ターン必要であること、デッキにS駒が2枚しかないことを考慮すると、ニヌルタを前半に引けなかった際にトップ引きでの解決力に乏しく、ニヌルタの引きがデッキとしてのパフォーマンスに直結しやすいことは注意が必要かなと思います。

あとは、S4環境になり下ロックが再び下火になっているとは思いますが、ATKが低いことからプラスを振らないとメイクレアやリィニー、グノーあたりの魔A駒より下になってしまい、途中で引き出されてしまうリスクもやや注意が必要な点かもしれません。

闘化ニヌルタの性能

闘化ニヌルタは使いやすい占星デッキ向け

闘化ニヌルタは占星デッキ向けの使いやすそうな性能をしています。

2ターンのマギアベネフィールスキルで、ダイアーナル状態のとき2,000特殊、ノクターナル状態のとき1,700回復と、合計で3,400~4,000アドを稼げる性能をしています。

登場したばかりの占星デッキには専用S駒のラインナップがまだ乏しく、自分のキャラ駒を要求されたりHP条件が付いていたり3ターンスキルだったりと、何かと使いにくさを感じてしまう駒が多い印象です。闘化セーゲルを除いて、テンプレ入り確実と言えるS駒がまだ登場していないというのが現実だと思います。

そのような状況にあって、闘化ティターニア(=昔の壊れ駒)と進化フリジアを状況に応じて切り替えて使えるような性能の闘化ニヌルタは、比較的使いやすい駒なのではと感じました。特に、超駒が使用できないロイヤルバトル環境では、ゆくゆく占星デッキの強化が進んだ際に活躍する可能性があります。

この駒でないといけない理由が…

ただ神6枚、魔6枚という占星デッキの比較的緩いフォーマット上、超駒が使えるのであればトゥールラやウィブサニア等の汎用的高性能S駒を編成できることに加えて、神10に寄せればスゥやフェイルノート、魔10に寄せれば闘化リアンツィールや進化フェルグなど、神6魔6は非占星の強い汎用駒が無限に存在するエリアでもあるため、この駒でないとならない理由はかなり薄そうではあります。

まだまだ不十分な占星デッキの強化状況も踏まえると、もしニヌルタを1枚しかゲットできなかった場合は、よりユニークな性能を持った進化ニヌルタにしておくのが良い選択肢だと思われます。

新A強駒チャビ

初のエレメントデッキ向けA強駒

オーラ天楔デッキにおける糸雪、閃撃デッキにおけるニルスなど、強駒パレードで投下される新デッキ向け強化駒は、しばしばそのデッキを一線級に近いところまで持ち上げる働きをしますが、初のエレメントデッキ向けA強駒・チャビもそれらに準ずる位置付けの強化かもしれません(竜血デッキ向け強駒、そういえば来ないですね…)

チャビはエレメントデッキを強化する一齣

チャビの性能

チャビはディザイアスキルを持っており、盤面に出したとき800毒と15%のデバフを与え、HPが40%を切ったタイミングで800吸収が発生します。ディザイアがきちんと発動できた場合、合計1,600火力と800回復で2,400のHPアドバンテージに加えて15%のデバフも付くということで、数値上かなりの性能を有していることが分かります。

さらにこの駒の優秀なのはステータスの高さで、大抵HP1,600台前半~中盤で設計されていることが多いエレメントデッキ向けA駒(ガチャ産)のボリュームゾーンからややはみ出る1,672のHPに、900台が主流の中で1,040まで乗っているATKなど、高水準のステを誇っています。

※ コスト10の魔A駒全体でも、ブレア、ブルータルオーガ、ミュケース、ヨルヒョラク、イヴェット、捕食マスティマ、ルカ・リーリに次ぐ8番目のHPの高さ。

コンボは8枚以上と緩めの駒総数条件付きながらどの色でも2,000以上のアドバンテージを稼ぐなど、コンボスキルも優秀です。

いつ出しても良いのが嬉しい

盤面に灯る色によってそのターンの効果が変わってしまうエレメントスキルにおいて、チャビの蝕毒はどの色においても同じ効果が期待できます。さらに、モノレゾナンスやトライレゾナンスなど色を溜めて高出力を発揮する駒を多く編成すると初手が事故りがちなエレメントデッキにおいて、初手に切ってもきっちり仕事できる点も評価が高いです。

同じくディザイアスキルを持つ魔単デッキ向けの闘化フェルグとは、吸収と毒がちょうど逆になったようなスキル構成となっているため、初手で回復の余剰が発生するフェルグとは異なりスキルに無駄が生じない設計になっているのも良いです。

ステータス、スキル性能、使い勝手の良さ、どこを取ってもエレメントデッキにスタメンで入ってくるであろう、強駒らしい強駒だなという印象です。

(まあ、引けなかったんですけどね…。)

         終
       制作・著作
       ━━━━━
        ⓃⒽⓀ