オセロニア「論」

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【逆転オセロニア】夏休み逆転祭第二弾 強駒パレード 注目の新強駒の評価は?

新強駒、来ましたね!

個人的な希望をふんだんに含んだ事前の予想は盛大に外しまして(笑)、新デッキ向けではなく普通のデッキを強化する強駒がやってきました。

othellonia-ron.hatenablog.comまあ、マイナーな新デッキ向け3体だと商売的にはだいぶギャンブルなのは分かっていたので、ある意味納得の方向性です。

というわけで本記事では、今回登場したイリス、ヨラン、ヴェロニカの性能や使い道について考察していきたいと思います。

新強駒の性能と使い道?

[プリズム少女] イリス

魔10デッキ条件のバーストバリアで、1ターン完結2,000のバリア量はこれまで登場したA駒としては最大の値。コンボも強くて、最低600の下駄を履き、自分のキャラ4枚で2,200、5枚で最大の2,500と終盤にかけてけっこう強くなるタイプ。

スキルで耐えて、コンボで飛ばすという動きを明確にイメージして作られている感ある駒で、サマー・ブランジェッタなど自キャラを召喚する駒を編成すると良さそう。魔10編成だと、多くの場合夏ブラが入ると思うので、自然とコンボスキルの数値も上がっていきそう。

イリスのとても残念なところはスキル発動のHP条件で、HP80%条件は体感だと数値以上に重いです。魔デッキHP29,000と仮定すると、23,200を下回ってからでないと発動できないです。

環境における魔10デッキというとまずレオニスが浮かびますが、レオニスはリーダーオーラであることに加え、ツクヨミ、闘化リアンなど雑に切ると勿体ないS駒や、ヴァイセとかイグナーツなどのフィニッシャー、ウィルヴォスカヤのチャージ、夏ブラ…と初手事故の要素は結構あるため、そこにHP80%条件の付くバーストバリアは正直編成しづらいですよね。

レオニスの神6枚の枠は競合が多く、トゥールラ、ツクヨミ、セーゲル、リルファウナ、周年ヴァイセ、ヴァイセ、ウィルヴォスカヤ、アルト、闘化ウケモチ…とどれも優秀な駒で、そこにHP条件の付くバーストバリアはなかなか選ばれづらいのかな、と思いますね。

そもそもバーストバリアの良いところの一つに、初手打ちでも余剰となることがない実質的回復スキルである点なので、初手で打てないのはバーストバリアの良さの半分ぐらいスポイルされているなと思うわけです(もう半分はアンチヒール耐性)。

それこそ闘化ウケモチ(2,000回復)で良さそうですし、同じ神駒の魔10条件バーストバリアにはバレンタイン・ルーティという駒も居りまして…

バレンタイン・ルーティは初手から使える

2ターンスキルながら、初手から打つことができ合計で1,800バリアを張ってくれます。バリア数値の大きさや1ターンで取られる可能性を考慮しても、初手切りできるルーティを自分なら選んでしまいそうです。

ただ、コンボ火力は差が出る点で、自キャラ3枚でルーティは1,500、イリスは1,800となり、4枚で1,800と2,200です。5枚以上では1,800 vs 2,500となるので終盤ではこの差が効いてきそうな感じはあります。

あとは、高コスト帯ではあまり見かけなくなってきましたが、マニアデッキでも採用はありそうです。毒オーラに比べて1ターンの火力が大きい辺置きスキルのマニアにおいては、1ターン延命できることの利点はより魅力的であり、リーダーを抱えないマニアデッキではより手駒への負担はなんとかしやすい面があります。低コスト帯で2,000のリーサルをずらせるのは強そうな気がしますね。

あとは、自キャラ召喚とコンボスキルとのシナジーを考えると、魔10シアンとの相性も良さそうです。バーストバリア持ちの魔A駒レナートがシアンと同デッキ制限掛けられている中で、イリスは現時点でシアンデッキに編成可能です。

[暗晦の狂気] ヨラン


神1枚以上の編成条件を持つ、スキル吸収、コンボバフという珍しい組み合わせの駒です。

似た駒としてすぐに思いつくのが魔の守護者ですが、それぞれ明確な違いがあるので使い分けが可能となっています。

魔の守護者

HPはややヨランの方が高く、吸収量は相手依存でヨランの方が最大100高い、コンボスキルは最大で2倍まで伸びる魔の守護者ですが盤面に魔駒が必要であり、魔殴り以外ではヨランの方がコンボは使いやすそうです。

編成条件から見て、入れようと思えば幅広いデッキでの運用が可能ですが、コンボスキルから見て安直に考えるとまずは混合デッキでしょうか。通常のラニ/フェリヤ混合に少し前まで魔の守護者が入っていたことを考えると、魔守護のコンボスキルのためにサマー・ブランジェッタをセットで編成する必要がなくなったと思えば、罠を回避しながら耐久を上げる枠として編成しても良さそうです。

ただ、混合デッキの魔駒の罠回避としては、最近同じく強駒パレードで登場した毒コンバートのアルルがいるため、そちらのほうがより適任な感はあります。

混合デッキは最近、その編成の幅を広げており、ナルアダルアやテレーゼをリーダーとした耐久力高めの混合デッキが増えてきています。その魔の枠として編成して、夏ブランジェッタやヨランのコンボスキルにエンデガを合わせると強そうです。

あとは魔10の殴り系、中でもジン・シュエンデッキも採用候補として上がってきますかね。

色々なデッキの編成の幅を広げてくれそうなので、個人的には今回の新強駒の中で一番欲しい駒ですね。

[苛烈竜将軍] ヴェロニカ

竜単条件で、自分のリーダーが基本スキルに攻撃力アップスキルを持つときに使用できるチャージ捕食駒です。攻撃力アップスキルを持つリーダーというのは、ティアマト等のバフリーダーに加えて、周年レグスのようなチャージスキルも該当します。

リーダーのスキル名称欄に"攻撃力アップ"とあるデッキで使用できる

逆に、時勝などの暗黒デッキリーダーのスキルは黒鱗であり、一見攻撃力アップをしていそうですが該当しないため、ヴェロニカは暗黒竜デッキでは使用できません。

HPがステ振り済で1,382と、竜A駒にしてはやや高め、そしてATKが960と低めというチャージ駒らしいステータスとなっています。同様のチャージ捕食スキルを持つ竜A駒は、暗黒デッキ向けを除くと第2闘化ジブリルに続いて2体目で、(チャージでない)単なる捕食スキルとしても竜A駒ではRe:ゼロコラボの闘化フェルトを加えた3体目と比較的レアな立ち位置の駒です。

ヴェロニカはATKの倍率がx1.2と固定で、チャージによって捕食部分が伸びてくるタイプ。これは進化ナルアダルアと同じ形式で、まさにナルアダルアのA駒版といった存在と言えそうです。

チャージ無しでは通常火力1,613に捕食1,290(ATKx1.4バフリーダー時)で、合計2,903のアドバンテージ量になります。1度チャージをすると通常火力1,613に捕食1,613で3,226アド、2度のチャージで通常火力1,613に捕食1,935の3,548アドと、なかなかのアドバンテージを取ってくれます。

先ほど挙げた第2闘化ジブリルが、最大の効果を発揮するまでに合計3度のチャージを必要とし、0チャージで通常火力1,463に捕食732(ATKx1.4バフ時)の2,195アドから始まり、3チャージでも通常火力1,902に捕食951の2,853アドであることを考えると、ジブリルに比べてヴェロニカは捕食量が高く、火力も闘化ジブリルの1チャージ目までよりは高いので、総合アドバンテージとしてはかなり高く設定されていることが分かります。

惜しむらくはコンボスキルに駒総数8枚以上付いており、初手に切ったりするとコンボが発動しない点。速攻竜でコンボが発動しないというのは致命的であるため、ヴェロニカを運用するのは速攻竜ではなくチャージ竜等のデッキの方が適している、というのが個人的な感想です。

まとめ

今回の強駒パレードで登場した3駒はどれも個性的で、効果自体はどれも優秀であることが言えるのですが、イリスとヴェロニカは発動条件がやや厳しく設定されていて、それによって運用デッキが若干絞られることになっている性能だな、と感じるものでした。

駒性能のインフレによって加速している環境を運営さんが気にしていて、少しでも時間が掛かる方向にスキルやコンボの制約が掛けられている感はすごくあるんですが、それによって、いつもの3体登場の強駒パレードとは違って必須感の低い駒達となっている感はややありますね。

とはいえどれもユニークで尖った性能をしているので、当たった人は色々とデッキ構築を工夫して楽しんでみてほしいなと思います。