オセロニア「論」

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【逆転オセロニア】徹底分析!エレメントSリーダー・プロスペールのリーダー性能をヨアケと比較してみた

ちょうど1年前のこの頃(1月19日~)、Duel Evolution ~魔因子の発現~にてエレメントデッキが実装されましたが、今年はそのエレメントデッキの強化がダメマスデッキと併せてやってきました。

9周年究極感謝カウントダウンと銘打って企画された2つのDeck Driveイベント、Deck Drive Anniversary Edition ~Cの予兆~とDeck Drive Anniversary Edition ~魔因子リフレイン~では、それぞれ魔10以上条件が特徴のダメマスデッキと、魔単のエレメントデッキの強化パーツが投入されています。

その中でも特に注目なのは、待望の声も多かったエレメントデッキ向けSリーダーのプロスペールです。

かつて閃撃デッキのリーダーが手駒に閃気を灯すだけのA駒シンシアから火力も伴うS駒のヨアケに変わった途端、一気に環境トップに躍り出た前例(2023年夏~)があることから、直接火力やアドに貢献できるリーダーの実装はエレメントデッキ登場当初から期待されていたことでした。

そこで、本記事ではそのヨアケとの比較をベンチマークとしながら、新S駒・プロスペールのリーダー性能、およびプロスペールのエレメントデッキのパフォーマンスを分析してみました。

その結果、「12%バフって微妙じゃない?」と思っていたプロスペールのエレメントデッキが、実は意外なポテンシャルを持っていることが明らかに…!?

待望のエレメントSリーダーはバフ方式!

[天才肌の魔術師] プロスペール

プロスペールは新スキルのエレメンタルライズを持った新リーダーで、HPはエレメント駒らしく2,500台後半と魔駒の中では高めとなっています。

エレメンタルライズは従来のリーダースキル・エレメンタルゾーンに準じて盤面に3色のエレメントを展開しながら、エレメントスキルによる特殊ダメージ、毒ダメージ、火炎ダメージ、吸収効果、HP回復効果を12%上昇させるというバフ効果を持っています。

閃気の色に応じて450~600の固定値アドを取るヨアケに対し、エレメントスキルに対する定率の効果アップでアドを取るプロスペール。

この差から来る両リーダーの仕事の主な違いとしては

① 汎用駒でもアドが得られるヨアケ/得られないプロスペール
② スキルのアドに依存しないヨアケ/依存するプロスペール

といった点が考えられます。

ここからは、上記の違いが試合を通じたリーダーアドバンテージ、ひいては閃撃デッキとエレメントデッキのアドの取り方にどのように影響するのかを、プロスペール実装前の実戦データを参考に推定していきます。

エレメントデッキの実戦から見るプロスペールの仕事量

リーダー性能概算の方法

今回、プロスペールのリーダーアドバンテージ量を推定するために、エレメントデッキ(※プロスペール実装前に行ったため、ブレアリーダー)の試合を録画したものを用意し、試合を通じたエレメントスキルのアドバンテージ量を集計してみました。

試合中にエレメントスキルがもたらした総アドバンテージ量に0.12を掛けた値が、プロスペールがリーダーとして発揮する仕事量(リーダーアドバンテージ量)ということになります。

推定に使用したデッキ

データ収集はプロスペール実装前に行ったため、A駒のブレアリーダーでデッキを組んでいます。

リーダーアドバンテージ量推定に使用したデッキ

AリーダーとSリーダーでは、当然ながらサブで引いてくるS駒の数に差が出てしまいます。

ブレアリーダー時にエレメントスキルのS駒を4枚編成してしまうと、プロスペールリーダー時よりも多くエレメントS駒を引き込んでしまいアドバンテージ量を過大評価してしまう可能性があるため、仕方なく非エレメントスキルの闘化フェルグを採用しています。プロスペールリーダー時にはなるべくバフの恩恵を得られるエレメントスキル駒で固めたいところではありますが、検証のための苦渋の選択です。

また、A駒にも2枠に非エレメントスキル(マラッカと遠夜)を採用しています。これは、純エレメントスキルのみでは(私のPSでは)神殴りデッキやアルベルティーネに勝てる気がしなかったためです。エレメントスキルで染める方がアドが得やすいプロスペールとはいえ、なんだかんだ実戦ではパワーのあるデッキへのメタ駒は1枚か2枚編成されるのでは?と予想しての採用です。

ケース①:vs 進化フィーロ(後攻)

まず1つめのケースは、進化フィーロデッキとの対戦です。どちらかといえば中長期向けデッキ同士の対戦で、9ターン目まで達した試合でした。

ケース①:vs 進化フィーロデッキ

A駒のリアクトスキルなど、1ターンで2,000のアドを稼ぐエレメントスキルを使った場合、プロスペールからは240のアドバンテージを得られています。

辺置きの永続駒・ルカ・リーリを設置した状態で迎えた6ターン目、探求・ウプウアウトをカルメロのコンボに繋げて5,325と大きめのアドを取ることができました。このときのプロスペールの仕事量は639でした。

どんな状況でも450~600のアドを取るヨアケに対し、プロスペールはA駒同士のコンボを使ってようやくヨアケ相当のアドを得られるということが分かります。

そして8ターン目、エレメントスキルを持つS駒(赤色で示しています)のヴァイオレットをカルメロコンボに繋いで得たアドは6,588で、このときのリーダーアドは790.6。ヨアケの性能を上回る性能を出すことができました。

もしこの試合をプロスペールリーダーで戦っていたとすると、試合を通じたリーダーアドとして合計3,565.6得られていたという計算になります。

ケース②:vs 神殴りデッキ(先攻)

ケース②:vs 神殴りデッキ

この試合では、2ターン目にチャビを打ちました。チャビは闘化フェルグを彷彿とさせる蝕毒と吸収のディザイアスキルを持ったA強駒ですが、エレメントスキルでないためにプロスペールのバフの恩恵を得られないのが残念です。

A強駒のチャビ

リーダーのバフが発動しない1ターンを過ごしてしまいましたが、その後ヴァイオレット、エリス、レジスとS駒を3枚引くことができ、コンボも交えて終盤に巻き返すことができました

結果的に、この試合を通じてプロスペールなら3,132のアドバンテージを取っていたということが計算されます。

ケース③:vs 進化フィーロ(後攻)

この試合は風車進行で、Xの位置に置いたS駒レジスのコンボを繰り返し使うことができたので、6ターン目以降に高いアドを毎ターンのように稼ぐことができました

ケース③:vs 進化フィーロデッキ

やはりカルメロやジェイラスなどの高出力A駒やヴァイオレットなどのエレメントS駒がコンボを絡めつつ盤面に出てくると、プロスペールによる12%バフも1,000近い値が得られるようになります。

序盤に非エレメント駒のマラッカと遠夜を打ったことによりプロスペールは2ターンもの間、単なるお飾りになってしまったにもかかわらず、終盤の追い上げにより試合を通じて今回のデータでは最も高いリーダーアドバンテージの4,056を稼ぐことができた計算です。

ケース④:vs 速攻竜

ケース④:vs 速攻竜デッキ

決着ターン数が短くなりがちな速攻竜対面。

エレメントスキルのアド量にバフをかけるプロスペールは、引きと盤面進行次第では大きな瞬間火力を発揮して、6ターンの短い試合の中で8~9ターンの試合と大差ないリーダーアドを得ることもできるよ、ということを示した試合でした。

速攻竜対面の進行なのでコンボが繋がりやすく、Sを3枚引きこむことで6ターンの間に3,144のリーダーアドを得ることができました

ケース⑤:vs 神殴り

ケース⑤:vs 神殴りデッキ

この試合はエレメントS駒を引き込むことも、コンボを繋げることもできずに終わった試合です。

このような展開になってしまうと、エレメントスキルのアド量に依存するプロスペールの仕事は厳しいものになってしまいます。

一応、辺置き永続スキルのルカ・リーリを置けた状態でジェイラスやカルメロなどのA駒メインアタッカーを打ててはいるのですが、それでもコンボ無しの単発火力ではリーダーアドがせいぜい400台までしか出せません。

ちなみにこの試合はプロスペール実装前に行ったので、「推定に使用したデッキ」のところでも少し述べたように、ブレアリーダーにしてフェルグを編成しており、この試合の6ターン目にはプロスペールが(ルカ・リーリ分しか)仕事しないことになります。

もしプロスペールリーダーだったらフェルグの代わりに別のエレメント駒を引けていた可能性があると思うと、実際のリーダーアドより低く見積もられている点は考慮すべきではあります。

しかし、それを考慮したとしても、S駒リーダーの仕事が7ターンで1,656はちょっと厳しいものがあるという渋い試合でした。

ちなみに比較対象のヨアケは、アベルなど非閃撃駒を打ったとしても毎ターン安定して450~600のアドを得ることができ、どんな試合展開でも7ターンであれば平均して3,500程度のアドを取ることができるため、プロスペールよりも安定したリーダー性能を発揮することが想像できます。

ヨアケ閃撃とプロスペールエレメントの比較

ここからは、デッキのシステムが似ているために何かと比較されることの多いエレメントデッキと閃撃デッキのリーダー性能およびデッキパフォーマンスの比較を行いました。

閃撃デッキの試合の録画も同様に用意して、閃撃スキルの仕事量とリーダー・ヨアケの仕事量を集計しています。

参考までに、閃撃デッキはこのような構成を使用しました。

① リーダー性能の比較

まずは、プロスペールとヨアケのリーダー単体の性能を比較してみます。

プロスペールはエレメントスキルにより恩恵を得られるため、非エレメントスキルである闘化フェルグやチャビ、マラッカ、遠夜を打ったターンのパフォーマンスは低くなっている点に留意が必要です。

ヨアケとプロスペールのリーダーアドバンテージ量の比較

毎ターン固定値アドのヨアケに対し、エレメントスキルの出来高に応じてバフ効果が上下するプロスペールの方は、大きな期待アド量のトライレゾナンスを放つタイミングであり、またコンボ導線も繋がってくる中盤から後半にかけて、ぐんと伸びるカーブを描くことが分かります。

また、毎試合のラインがほぼ重なるヨアケに対し、プロスペールの方はやや安定感に欠くイメージです。

紫色で示したプロスペールのグラフの中で、5ターン目まで底ばいになっているのは先ほどのケース③ですが(図中に矢印で示す)、この試合のように終盤にかけてレジスのコンボを連続して使いながらカルメロ、ジェイラス、ヴァイオレットと畳み掛けることで、他の試合を凌駕するほどぐんと伸びた試合が存在するかと思えば、中盤以降の伸びがなく低調なパフォーマンスに終始した試合(ケース⑤)も見られます。

また、紫色のグラフの中で最も傾きが強く、6ターンでヨアケのグラフ(赤色)に到達しているグラフは、先程示したケース④(速攻竜対面)です。この試合は、エレメントデッキ特有の瞬発力を見せつけて、速攻竜対面ながら6ターンで高いリーダーアドを叩き出していますが、その上振れを見せてもやっとヨアケのリーダーアドに並ぶ結果であることが伺えます。

リーダー単体の性能で見るならば、現状のエレメントデッキの性能で使う限り、安定性と速攻性能(短ターンでの性能)においてヨアケがプロスペールを上回っていると言えます。

エレメントデッキのパフォーマンスが向上するとプロスペール自体もそれにあやかることができるので、今後のエレメントデッキの強化によってこのリーダーアド曲線がどれだけ持ち上げられるかは要注目です!

② デッキ自体のスキルアドバンテージ量の比較

次に、閃撃デッキとエレメントデッキのデッキ自体のアドバンテージの取り方を比較します。これには、非エレメントスキルの闘化フェルグやチャビ、マラッカ、遠夜によるアドも含んでおり、ATKによる通常攻撃も考慮されています。

デッキ自体のパフォーマンスの比較
俊敏性を見せやすいエレメントデッキ

どちらのデッキも中盤から終盤にかけて大きな伸びを見せるタイプのデッキであり、両者の曲線は比較的似たカーブを描いているということが分かります。

ただし、4つの閃気の獲得数に応じてパフォーマンスを発揮していく閃撃デッキに対し、エレメントは早ければ3つの色の獲得でトライレゾナンスを放つことができ、閃撃よりも俊敏性を発揮しやすいデッキであると考えられます。それが最も現れているのが、先ほどのケース④に示した例であり、このグラフでも集団から上に抜けている1本の紫色の曲線(6ターン目で終わっているもの)が確認できると思います。

また、図中に②の矢印で示したケース②も、4ターン目からヴァイオレット、カルメロ、エリスと畳み掛けた試合であり、早い段階から性能を発揮しやすいエレメントデッキの特徴が現れています。

基本的にはゆっくり、後半火力の閃撃デッキ

ヨアケ閃撃の中で比較的早い段階からアドを積み上げている試合(図中に※で示す)は、4ターン目に最速アルメンダリスを決めることができ、5ターン目に少し早めのリュミエットを放った試合です。

この試合のように、閃気の揃いも引きも良く、仮にリュミエットのスキルが最大火力でなくてもコンボ確定で使っていったような試合の場合には、閃撃デッキも例外的にそれなりのスピードを見せることもできますが、基本的には閃撃デッキのカーブは最初のんびりとした推移を見せ、後半にぐっと伸びてくる形状を示しています

総じて、高パフォーマンスなデッキであるという印象の閃撃デッキに引けを取らない高いパワーが、エレメントデッキには既に与えられていることがざっくり伺えます。

③ リーダーアド含む総合パフォーマンス

最後に、リーダーのアド量とデッキのスキルによるアド量を総合したグラフを示します。これが実戦におけるデッキとしてのパフォーマンスを反映したものになっています。

デッキの総合的なアドバンテージ量の比較

ヨアケの閃撃デッキは、デッキ自体が持つ序盤のんびりのカーブを、序盤からコンスタントな働きを見せるリーダー・ヨアケが持ち上げることで、先ほど示したデッキ自体のグラフよりも若干序盤の傾きが改善したような印象のグラフになっています。

それに対するプロスペールのエレメントデッキは、デッキ自体は閃撃よりも若干の俊敏性を発揮する中で、リーダー・プロスペールは序盤のんびりしていますが、デッキがアドを発揮する後半にその傾きをさらに持ち上げるようなバフ効果を発揮します。

その結果として、リーダー性能を含めたデッキの総合力としては、プロスペールのエレメントはヨアケ閃撃と非常に似通ったパフォーマンスを発揮するポテンシャルがあるのでは?と感じさせるデータとなっています。

面白いのは、どちらのデッキも、デッキ自体のパフォーマンスとリーダー性能が相補関係にあって、どちらかが比較的苦手とする時間帯をどちらかが補う、というような設計になっているところです。とても良く考えられてリーダー性能の設計がなされているな、と素直に感じました。

プロスペールデッキのS枠、何を編成する?

リーダー・プロスペールを除く3枠のS駒として、何を編成するかは好みが分かれそうな点だと思います。エレメントスキルにバフをかけるプロスペールの性質を考えると、自分なら現時点の駒プールからヴァイオレット、エリス、レジスを選ぶかなと思います。

[魔界バー] ヴァイオレット

トライレゾナンスのヴァイオレットは、最大アドこそメイリージュに劣りますが、それを発揮するためのエレメント数が2個ずつ(最短6ターン)vs1個ずつ(最短3ターン)という効率の違いとコンボ性能でメイリージュを選びたいと思います。

[偽りの賢者の石] レジス

中盤~終盤に活躍するパワフルなアタッカーが充実しているので、序盤からモリモリとアドを取れるリアクト枠も重要だと考えます。レジスは地味なキャラクターですが、3ターンリアクトの超駒カジミールと総合的なアド的に大きな差はなく、コンボも優秀なトライレゾナンスを持っています。2ターンで打ち切りやすいので、使いやすさの面からも自分ならレジスを選びます。

[不和を呼ぶ神] エリス

残る1枠に丁度よいアタッカーがいれば攻撃に振るのも良いですが、今のところ使いやすそうな駒がいないのでエリスにします。バフ込で4,000近い回復を1ターンにした後の強力なコンボというのは、やはり相手にとって脅威かなと思います。

その他、雑感

  • 計算してみれば当たり前だが、意外とヨアケのリーダーアドは多くなかった(4,000前後)のはちょっとした驚き
         ・オーラで6000とか7000のアドを取りながら、A駒も強化されたツクヨミやアルベルにヨアケが後手を踏むのも理解できる
  • プロスペールのエレメントはコンボゲー
  • エレメントは閃撃と同じく、殴り対面がキツそう。罠や妨害駒を編成したくなるが、プロスペールのパフォーマンス低下を招く
  • 優秀な強駒チャビはプロスペールと相性悪し
         ・しかしA駒のスキルに対するプロスペールの仕事はたった250前後なので、いつ出しても優秀なチャビは潤滑油として採用したい
  • S駒はリーダーアドにそれなりに大きな影響を与えるので、非エレメントスキルの闘化フェルグ等は採用しづらい

まとめと感想

12%バフという当初の額面上の印象では、「プロスペールの性能はだいぶ物足りなそうだな」と正直感じていました。しかし、実はもともとエレメントスキル自体のパワーがそれなりに高く、それに対するバフ量としての12%は実に賢明に設定されている値なのだなということを、ヨアケ閃撃との実戦データ比較により知ることができました。

アドバンテージ量には火力も回復も区別なく含まれていますし、盤面の色の灯り方や引き等により大きく左右される部分でもありますので、実戦における使用感は実際に獲得できた後に確かめてみようと思います。

本記事を通じて、プロスペールおよびエレメントデッキ自体に対する理解を深めることができれば幸いです。