オセロニア「論」

思考や情報の整理のために書いていきます。

【逆転オセロニア】アルベルティーネはヨアケの道を歩むか ~データで見る・環境調整がTier1デッキにもたらした影響~

周年イベントで幕を開けた2月はイベント盛りだくさんで、もともとの日数の少なさに輪をかけてあっという間に終わってしまいました。

そんな中、先日公開された1月のシーズンレポートは、前月のものよりも数字的なインパクトのあるものでした。

なんとアルベルティーネデッキの勝率は63.59%を記録!

昨年11月にアルベルティーネ✕糸雪の同デッキ制限、今年の1月にアルベルティーネ✕進化スゥ、アルベルティーネ✕進化ペトラの同デッキ制限が適用されてもなお、アルベルティーネデッキは勝率を落とすどころか、なんと3%以上も上げてきました。

この勝率上昇については、想像するに、①登場して間もなく構築が未成熟なフィーロを狩ることができたこと②スゥ・ペトラ制限でアマテル編成が進み特に対神殴りデッキの勝率が向上したことの寄与が特に大きかったのではと考えます。

フィーロデッキの実装当初は火炎版のシエンティア的雰囲気からバーストバリアや回復駒をそれなりに取り入れた構築が見られ、その構築ではアルベルティーネの火力に押し切られていたのではと想像します。現在主流のフィーロデッキでは構築の熟成も進み、アルベルティーネ対面の勝率はもっと上がっている印象があります。

また、進化スゥ・進化ペトラとの同デッキ制限による怪我の功名というべきか(?)、その空いた枠に進化アマテルが浸透して、攻撃全振り的編成から攻守のバランスに優れた編成へと転換したという出来事がありました。12月→1月の比較で、貫通や毒コンバートを持つ混合殴りデッキ対面の勝率はほぼ変わりがないのに対し、対神殴りデッキは59.37%→63.16%と4%近く勝率を上げているというデータが、火力を出しつつ2ターンの両面シールドを展開する進化アマテル編成が増加したことを如実に物語っています。

あとは、登場直後のアルカナ召喚対面で勝率稼いだ可能性も一瞬考えましたが、アルカナ召喚は明らかにスキルが弱くて使用率Top 5から一瞬で消え去っていたので、それはほぼ寄与していないと思われます。

1月は未完成のフィーロデッキ対面で勝率を稼いだ点を考慮しても、2度の同デッキ制限を乗り越えても勝率を落とすどころか(むしろそれをバネに編成のバランスを整えながら)勝率を上げてきていることは注目に値します。

過去の環境デッキに対する介入とその後

一般に、特定のデッキタイプの勝率が高すぎる場合、環境の平準化を図るためにしばしば調整が行われます。

それではここで、過去1年半ほどの期間の間に同デッキ制限やスキルバッジ等の調整措置が施されたデッキについて、総合勝率がどのように推移したのかを見てみたいと思います。

環境デッキに対する調整タイミングと勝率推移

このグラフは、ここ最近のシーズンマッチ環境で「強すぎた」ことにより調整を受けたデッキたちの勝率推移を示しています。

2023年9月~:ヨアケ閃撃、ヒュプノス、神殴りデッキの調整

2023年の夏頃はオールマイティーでバフデッキに強いヒュプノス、殴りデッキとして段違いのパワーの神殴り、そして固定系最強のヨアケが環境を牛耳っていた時代です。閃撃デッキのSリーダー・ヨアケが2023年7月に登場していきなり環境入りしたことで、ヒュプノス→神殴り→ヨアケ→ヒュプノス…という具合にちょうど三すくみのような関係を築いていました。

それら3デッキの勝率が頭ひとつ抜け出ていたことから、以下の調整が同時に行われました。

 ①闘化ヒュプノス+進化フェイルノートの同デッキ制限
 ②ヨアケ+ニルスの同デッキ制限
 ③進化フェリタ&プティの同デッキ制限

2024年4月~:ツクヨミデッキに対する調整

ヒュプノスが消え、ヨアケが勝率を落とすのを尻目に、9月に登場したツクヨミが一時代を築きます。S5ツクヨミが大流行し、タイミング良く訪れた2月の周年イベントで周年メーティスと周年エアレーを手に入れた人が大量参入して勝率をやや落としましたが、それでも平均勝率55%以上を維持。

そこで、まずは2024年4月の暫定措置として以下の調整が適用されることに。

 ①闘化ツクヨミ+進化フェイルノートの同デッキ制限
 ②S4枚までに制限(暫定)

その後、5月には進化フェイルノート自体にスキルバッジが適用され、その代わりとしてヒュプノスツクヨミ、アマテルと掛けられていた同デッキ制限は解除されることに。

2024年09月~:アマテルデッキに対する調整

ツクヨミ後に訪れたアマテル環境。S5やS6構成でゴリ押すムーブはツクヨミと共通したもので、ツクヨミから移行したと思われる使用人口の多さから平均勝率はイメージほど高くはないですが、体感も含めてやはり調整を求める声は多くて、昨年9月に合わせて3つの方策が導入されました。

 ①闘化アマテル+進化ペトラの同デッキ制限
 ②S4枚までに制限
 ③進化スゥ+進化ペトラの同デッキ制限

2024年11月~:アルベルティーネデッキに対する調整①

アマテルが落ち着いたと思ったら今度はアルベルティーネ。運営さんも大変ですねぇ(棒)

9月登場時から6割近い総合勝率を誇る様子はかつてのヨアケ登場時を彷彿とさせ、登場から2ヶ月で早速の調整を入れられたのもヨアケと同じ。そしてA駒のメインアタッカーを取り上げられたのも似ています。

 アルベルティーネ+糸雪同デッキ制限

アルベルティーネは、まるでヨアケの跡をなぞるような滑り出しを見せました。

2025年01月~:アルベルティーネデッキに対する調整②

しかし、(ごく当たり前に想像できたように)糸雪は異世界アラジンの置き換えで対処され、まるで何も調整がなかったかのようにさらに勝率を上げていきます。

これを見て、2025年の幕開けとともに早速二度目の調整が加えられました。

 ①アルベルティーネ+進化スゥ同デッキ制限
 ②アルベルティーネ+進化ペトラ同デッキ制限

…がしかし、そんな調整などものともせずに勝率をさらに更新してきた、というのは序盤で述べた通りです。

 

さて、上で示したグラフを見ても明らかなように、アルベルティーネ以前は総合勝率60%を上回らない段階で調整が加えられ、その後、全てのデッキは勝率を下げるか、もしくは使用率トップ10圏内から姿を消していきました

しかしアルベルティーネはそれらデッキとは異なる挙動を見せ、初動から既に高かった勝率は2度の調整を経ても収まる気配を見せず、さらなる環境介入の必要性を示唆しています。

同デッキ制限での弱体化がしにくいタイプのデッキ

以前の記事にも何度か書きましたが、アルベルティーネの強みの源泉はリーダーオーラとしての火力の高さにあり、それに汎用の神単A駒や神雷アタッカーの優秀なA駒火力とS駒陣が加わって形成されていたものなので、「取り巻き連中」をデッキから排除したところで代わりの駒を充てがえばほぼ同等の競争力を維持できてしまう可能性が高いと考えられます。

othellonia-ron.hatenablog.comothellonia-ron.hatenablog.com

これは言い換えると、同デッキ制限措置が効果を発揮しにくいタイプのデッキであることを示唆しています。

現に、A駒メインアタッカーの糸雪を取り上げられても、S駒のペトラ・スゥを締め出しても簡単に代替駒を見つけて勝率を維持するという事実は、それらのサブ駒が必ずしも強さの本質ではないということを示しています。

では、同デッキ制限の効果が薄いならば、スキルバッジやナーフで調整すればよいかというと、それも難しい方向性であることも以前記した通りです。

スキルバッジは原則として登場から1年経過した駒が対象であり、それに則ると今年の9月までは適用ができないということになります。また、アルベルティーネ自体のナーフ(性能ダウン)は、その性能を期待してガチャを引いたユーザに対する補償が原則として必要になる筈です。

運営にとってなかなか調整が難しい類の問題であると想像されます。

しばらくはメタ駒による対策が中心となる?

この記事執筆時点で環境調整に関するアナウンスが来ていないので、アルベルティーネデッキを念頭に置いた環境調整が今月行われることはなさそうです。

そうなってくると、現在開催中の超駒パレードで雷撃ダメージ低減効果を持つ強力な進化パティアや、神10デッキ向けの特殊・雷撃罠A駒ファンテルピーなどが追加されたように、当面は特殊・雷撃にメタを持つような駒の追加で環境の調整を行っていく方針でしょうか?

そういえば、昨年11月の環境調整発表時に「2024 3rd SEASON中に楔の対策駒を追加します」と書かれていましたが、2024 3rd SEASON中に何か効果的なメタ駒は実装されたでしょうか?

私の記憶にある中では、1000以上の雷撃に反応する罠のクリスマス・アルメリナ、混合条件向け特殊・雷撃フォースの闘化アンドレ、占星デッキ向けの特殊・雷撃ダメージ用キンマモンみたいな性能を持つS駒メーリャぐらいしか思い当たりませんが、どれも実際に使用されているのを見た憶えはほぼありません。

個人的な要望としては、罠駒や(周年)遠夜、フォースが入る神デッキや魔デッキはまだ良いとして、雷撃ダメージに対して無抵抗な竜デッキ(竜血デッキのアルベルティーネ対面成績を見れば分かる)に対して、何か有効な手立てが欲しいところです。勝率がトップで使用率も高い環境デッキに対して26%しか勝てないとなると、シーズンマッチに潜るのがあまりにもキツすぎますよね…。

今後のメタ駒の追加に期待がかかるところです。

アルベルティーネはヨアケと同じ道を歩むか

登場初月から圧倒的な強さを見せて、実装2ヶ月で調整の手が加えられ、A駒のメインアタッカーが同デッキ制限されたという多くの共通点を持つヨアケとアルベルティーネ。両者は一見、良く似た境遇にあるように見えます。

しかし、リーダー性能の強さが大きな要素を占めるアルベルティーネデッキに対して、以前書いたエレメントの記事で明らかにしたように、ヨアケ閃撃デッキはリーダー単体の性能自体はやや控えめなのです。

その代わりに、火力を発生しないシンシアリーダーを前提として設計されたリュミエットやゲイ・ボルグ、ニルスなど超優秀なサブ駒の性能に支えられて強さを発揮しているタイプのデッキなのでした。

othellonia-ron.hatenablog.com

ニルスを取り上げられたヨアケデッキが、現在の無補正コスト200環境ではほぼ使われず、さらにここ最近の勝率も50%を下回っている事実は、ヨアケがインフレの進んだ環境に対しリーダー性能でやや遅れを取っている様子を反映していると思われます。

それに対して、環境をリードする圧倒的なリーダー火力に支えられたアルベルティーネデッキは、既に2度の同デッキ制限措置を受けているにもかかわらず、その勢いは収まるところを知りません。

アルベルティーネデッキが今後、果たしてヨアケデッキのように勝率を徐々に下げながらコスト200環境に馴染み、そして次第に消えていくのか?という疑問に対しては、今後の運営さんの方策次第でいかようにもなるため現時点では明確な答えが出せませんが、少なくとも2度の環境調整を難なく乗り越えた事実を見るにアルベルティーネのデッキパワーはヨアケを大きく凌ぐ領域にあるということは間違いなさそうです。

今日はここまで。