オセロニア「論」

思考や情報の整理のために書いていきます。

【逆転オセロニア】竜血スキルを持つA駒の一覧とその評価・感想的なもの

2023年9月の登場当初はそれほど強くなかった(というかむしろかなり弱かった)竜血デッキは、火炎・獄炎・聖炎という強力なスキルの恩恵も得ながら、1つの超駒の追加(2023年12月のフルフレア)と1度の主要な強化(2024年3月のDeck Drive)、その他こまめな駒の追加を経て急速に戦闘力を上げてきています。

もともとA駒の火力が高めに設定されているというベースがある中で、フルフレアやフィンといった強力な超駒S駒が使用可能なグローリーモード等の低コスト帯においては、現在第一線級と言って良いほど強くなってきていると言えます。召喚環境に火炎が刺さるという側面も見逃せない要素です。そしてなりより、戦略的・戦術的要素がそれなりにあり、個人的には使っていてとても楽しいデッキでもあります。

さて、そんな竜血デッキ、まだまだ一般的にはマイナーな存在だと思われるので、いざ組もうとしたときに「どんな駒があるのかすら分からない」「どれを優先的に編成すればよいのか見当も付かない」という声も少なからずあるかもしれないと思いましたので、この記事では竜血スキル・コンボスキルを持つA駒の一覧とそれぞれに対する感想っぽいものを纏めてみることにしました。

少しでも参考になれば幸いです。

注1) 本記事で言う「A駒」とはコスト10の駒を指しています。コスト15は除く。

注2) 本記事中の[ダメージ/血]という単位は、竜血消費に対してどれだけ大きなダメージを出せるかというスキルの効率を示しています。詳しくは以下の記事を覗いてみてください。

othellonia-ron.hatenablog.com

竜血A駒の一覧(HP順)

まずは、現在の竜血A駒の一覧を示し、それらをHPの観点から比較してみます。ステータスは全振りの数値。

竜血A駒のHPランキング

トゥアンはリーダーらしくHPが高めに設定されており、なんと1,700を超えています。竜駒ながら、神駒もびっくりの数値。

ちなみにトゥアンのHP1,715は本記事の執筆時点(2024年8月25日)でコスト10の竜駒中トップの高HPであり、一部コスト15の駒をも上回っている数値となります(ちなみに、コスト10の2位は火炎リーダーのマナリアの1,705)。

2位はザーフィル、3位はセシルと続き、アビー、ヘケト、婿いくまなど現時点のスタメン枠も上位に名を連ねています。それ以降、だらだらと1,600台が続いた後に、少し空けてワジュド(1,587)が登場します。

通常ダメージの140%を返すワジュドは殴り対面に有効なのは勿論のこと、大抵の駒に対して竜血消費面で効率的なダメージを出せる貴重な駒なので、個人的には現在補正によってはスタメン枠なのですが、こう見るとやや低HPなのが気になりますね。

そしてワジュドと馬狼照英以降は、ストラクチャー産や配布駒が順当に続いていきます。トップのガチャ産駒と下位の配布駒では200以上もHP差があるのはちょっとした驚きですね。

竜血A駒の一覧(ATK順)

続いて、竜血A駒のATKをランキング形式で見ていきます。

竜血A駒のATKランキング

竜血スキル持ちのATKトップはザーフィルの1,200です。ザーフィルはHPもATKもトップクラスということで、明確に竜血デッキの軸の1つとして設計されている駒だということが見て取れます。

2位以降はアイドル・ルイン、シーリーン、セシル、ファーバオ、ヨシュアとアタッカー枠が続いていき、その後に辺置き駒、防御系の駒、ストラクチャー産、配布駒と続いていく様子が分かります。

このランキングで注目すべきはリーダー・トゥアンの位置で、トゥアン下のATKにはガチャ産のアタッカー枠はおらず、ヘケト、ハロウィン・アルフェッカ、日常・マナリアという、竜血を消費するのではなく回復する防護術、休息術スキルの駒だけという事実です。

これが示すことは、竜血デッキ対面に初手ロックは刺さらない、ということです。初手にトゥアン以外を釣って血を使わせようとしても、ヘケトや火炎駒が引き出されるだけであり、コンボのないルキアに十字火炎を横付けされるのがオチだったりします。これまで竜血デッキを使っていて、何回か初手ロックを打たれたことがありますが、それによる自傷ダメージを受けたことは一度もありません(トゥアン下にアタッカーのスタメン枠がいないから当然ですよね)。

竜血展開スキル持ちのA駒リスト

それでは、ここからスキルごとに竜血A駒の性能を簡単にレビューしていきます。キャラ名の後の( )内は、初登場のガチャイベントを示しています。

竜血展開は竜血デッキのリーダーが持つスキルで、デッキの活動に必要な竜血を獲得しながら相手にダメージを与えるスキルです。

トゥアン (2024年3月 Deck Drive ~Basilisk blast~)

竜血デッキはもともとS駒アースィマがリーダーでしたが、この駒の登場によりS駒をサブに1枠多く割くことができるようになり、編成の自由度が大きくなりました。

火力もアースィマが3,000の通常ダメージに対して、トゥアンはA駒にして2,500の火炎ダメージを出すことが出来ますし、火炎バフの嫁アイリアを引けていれば3,250とアースィマを上回っていけるということで、トゥアンを抑えてアースィマを積極的に使う理由がほぼ見当たらないくらいの優秀なAリーダーだと思います。

剛竜術スキル持ちのA駒リスト

剛竜術スキルとは、竜血を消費しながら追加の通常攻撃ダメージを与えるスキルです。通常ダメージは最初に評価されるため、通常攻撃のみで相手を飛ばしきってしまえば罠やカウンターを受けない等の利点はありますが、シールドスキル等で干渉を受けやすいという欠点も存在します。

ザーフィル (2023年9月 Duel Evolution ~秘伝の竜血~)

竜血デッキにおけるエンデガ枠(?)と言っても良い駒です。

HPもATKもA駒の枠に収まらないエンデガに似て、竜血A駒の中でひときわ高いステータスを持っています。1竜血消費あたりのダメージも291.6とほぼS駒並の効率の高さ。

HP50%以下の条件で発動し、合計4,700(1,200+3,500)の火力を与えるというスキル設計も、どこかエンデガを意識して設計されている感あり(エンデガの1.4バフリーダーでの火力が1,310 x 2.5 x 1.4 = 4,585)。

そして、手駒に早番して「(・д・)チッ」と舌打ちされるのもエンデガと同じ(笑)

剛竜術なので火炎バフの恩恵は得られないですが、それでも現状迷わず採用してよい駒だと思います。

アムネット (2023年9月 Duel Evolution ~秘伝の竜血~)

リッチのような辺置き枠ですが、魔デッキでリッチが採用されなくなってきているのと同様、あまり枠が無い感あり。竜血デッキ自体、ターン数でコツコツとアドを稼ぐタイプではなく、加えて環境自体の勝負のスピードが速くなっている現在では、最速2ターン目に置けても8ターンで決着となるとせいぜい3,500火力(500x7)。最速最高の上振れで3,500火力をどう捉えるか。

火炎2オーラ(ヤンドーラ+嫁アイリア)引いた状態でシーリーンやヨシュアなど2,400火炎の竜血A駒が1ターンで3,526火炎出せてしまうこと、最速辺置きしたい枠として闘化ロガテオが競合することを踏まえれば、火力面は1ターン完結のアタッカーに任せて、ターン系スキルはロガテオや十字、全体火炎に割きたいな、という判断になります。あと、辺置き駒なのにコンボの竜血効率が悪い(150~166.7 [ダメージ/竜血])のもやや微妙な点。

ファーバオ (2023年11月 Battle Booster)

スキルは自分の竜駒数に依存し、最大12消費で2,400通常ダメージという内容。最大火力に達するには盤面に2枚以上竜血がある状態で打つ必要があり、火炎バフの恩恵も得られないことからやや優先順位は下がる感あり。

コンボにはHP80%以下条件が付いており、竜血デッキでいうと大体HPが24,000以下ぐらいにならないと発動しないという制約が付いている割に、竜血効率が悪い(166.7 [ダメ/血])点も微妙。

ステータスを除けば、ストラクチャーセットのアル・マジュの方がある面で優秀な性能という見方もできるぐらい、慎重に設計された駒だなという個人的な感想です。

セシル (2024年3月 Deck Drive ~Basilisk blast~)

合計で竜血12消費、2,400火力の2ターンスキルを持ち、魔デッキのファビオみたいな感覚で雑に使える駒。優秀なのはコンボで、竜血消費は6固定と低消費ながら盤面の竜駒数に応じて2,500ダメージ(竜駒4枚時)まで伸びるので、最高416.7 [ダメ/血]という高効率さを誇ります。

個人的にはスキルの12消費がやや重たく感じるのと、両面剛竜術のため火炎軸に寄せたい自分は入れていませんが、普通に良い駒だなと思います。

馬狼照英 (2024年4月 ブルーロックコラボ)

2024年4月のブルーロックコラボで登場。スキルの軽快さ(8消費で1,800ダメージ。225 [ダメ/血])は良いと思いますが、コンボの効率の悪さ(166.7 [ダメ/血])とステータス面でやや後塵を拝している印象。

アル・マジュ、ロベール、戦部ゴロー、ブライダル・リーティア (ストラクチャー&配布駒)

10消費2,000ダメージのアル・マジュや、コンボに竜血消費なしのロベール、ブライダル・リーティアは、駒の揃ってない方やカップ戦等では十分に実用範囲だと思います。

特にアル・マジュは貴重な2手目出しとして、イオフィエルやハルのように使えます。

ニナちゃんと同じ組織らしい?戦部ゴロー君はやや厳しい印象。

火竜術スキル持ちのA駒リスト

火竜術スキルとは、竜血を消費しながら追加の火炎ダメージを与えるスキルです。火炎ダメージは罠やシールド等の干渉を受けにくく、火炎バフによるバフ効果を得ることができるという利点があります。

シーリーン (2023年9月 Duel Evolution ~秘伝の竜血~)

駒総数条件(8枚以上)がやや煩わしくも、火炎で12消費2,400はやはり優秀。2バフの力を借りると、1ターンで合計5,000に迫るダメージ(4,714)を出すことができます。

コンボ休息術は微妙な点でもあるけども、低コスト帯では1,600回復が地味に効くこともあり、また血を回復できるのも竜血管理がシビアになる低コスト帯では案外重要な要素。

今後の駒追加で置き換えられる可能性は十分ありますが、現時点では貴重な火炎系アタッカーとして入れて良い駒だと思います。

アイドル・ルイン (2023年11月 オセ★ドルフェスタ 6th)

別記事でも書きましたが、現在の竜血デッキにおける貴重な初手出し(というか2手目出し)駒。

スキル効率は火竜術の中では上々の225 [ダメ/血]。コンボスキルも、発動時点で必然的に最低2枚の竜駒が場にあることになるので、11消費で2,100ダメージ(190.9 [ダメ/血])、竜駒3体以上で12消費で2,400ダメージ(200 [ダメ/血])と、悪くない数値&効率。

竜血デッキがまだまだ貧弱だった頃のオセドルフェスタで登場した駒なので、持っていない人は多そう…。役割としてはトゥアン後の2手目、シーリーン(スキル未発動)やヨシュア、十字火炎等を雑に切らずに済むための潤滑剤的なところなので、ルインを持ってない人はセシルやアル・マジュ等のいつでも行ける系で代替できます。

とはいえ、スキルの効率は上々でも数値がやや控えめ(1,800ダメージ)なので、今後この枠を奪う駒が登場する可能性は十分にありえます。

ヨシュア (2024年3月 Deck Drive ~Basilisk blast~)

相手キャラ駒数参照の火竜術スキルを持っていて、盤面に相手が3体以上あれば最大火力2,400出せるというのは、魔デッキのテンプレ駒であるツェツィと同じような使用感。メルヴェやギルガメ対面では一応初手から最大火力が出せます(竜血の初手は基本的にトゥアンなのですが)。

竜血消費は10で固定。相手キャラが多くなるほど火力が2,400まで伸び、そのとき効率は240 [ダメージ/血]を望むことができます。相手キャラが盤面に1枚の状態で打つと10消費1,600ダメージで効率は160 [ダメ/血]と微妙なので、できれば相手キャラを3枚溜めてから打ちたいところ。シーリーンと同じく、2バフ時にはATK込み4,700ぐらいの火力を出せます。

コンボはブレイズホーリーで、竜血不要で2,000アドを取れるのも優秀です。

ファルラファル、バーズ、アーキル (ストラクチャー&配布駒)

ストラクチャー産のファルラファルやバーズ、配布駒のアーキルは、重めのスキル発動条件が付いている割に性能は抑えめになっているなど、非ガチャ産の駒らしい性能となっています。

アーキルはスキル・コンボともに火力が控えめ、かつスキルの竜血効率が125 [ダメ/血]と激悪なのでだいぶ苦しいですが、ファルラファルやバーズは使えないこともない性能をしていると思います。

特にバーズは、盤面に竜駒がない状態で出しても1,350火力、竜血効率270 [ダメ/血]と効率的ですが、盤面に4体の竜駒が置けていると火力は2,400まで伸び、その時の竜血効率は300 [ダメ/血]まで伸びるなど、真価を発揮するためにはやや厳しい条件ではありますが、スキル効率の高さでいうと実はガチャ駒含めてもA駒で随一の高さを誇ります。

まあ、2オーラにしたり雑に打てない火炎駒を抱えたりしがちな竜血デッキでは、発動条件が厳しい駒はなるべく編成を避けたいという評価にもなるのが難しいところ。

剛火竜術スキル持ちのA駒リスト

剛火竜術は、竜血消費を伴うスキルで、通常ダメージと火炎ダメージの2種類の混合比率がスキル発動時のHPによって変化する、ベノムマギアやボルトマギア等と似ようなたイメージのスキルです。

本記事の執筆時点で剛火竜術スキルを持つA駒はブライダル・いくましか存在しません。

ブライダル・いくま (2024年6月 リリース3000日記念 ジューンブライドフェスタ'24)

スキル剛火竜術が竜血5消費と超省エネながら、実質的なライフバースト形式で火炎が3,000まで伸びてくれて、コンボも3,000の火炎ライフバ(竜血消費なし)を持つなど、深く考えるまでもなく超優秀な駒。

詳しくはいくま君について書いた過去の記事を参照してみてください。

othellonia-ron.hatenablog.com

休息術スキル持ちのA駒リスト

休息術は、竜血とHPを回復することができるスキルです。

ハロウィン・アルフェッカ (2023年10月ハロウィンフェスタ'23)

2ターンで合計竜血6回復、HPを1,800回復してくれるのですが、後述の超駒・アビーに即時性や竜血回復力では劣っています。ただ、特に低コスト帯では回復でずらせるリーサルがしばしば大きな働きをするため、構築次第では採用するのもありかなーと思います。

アビー (2024年1月 超駒パレード)

ハロウィン・アルフェッカが2ターン掛けて竜血6とHP1,800を回復するところ、このアビーは竜血10とHP1,800を1ターンで回復しちゃいます。HPも40以上アビーの方が高く、コンボも火炎系なのでバフの恩恵を得ることができます。

コンボはハロウィン・アルフェッカの方が序盤は火力が出やすいのですが、そこも実はほぼ差はありません。構築にもよりますが、火炎スキルやロガテオ召喚を上手く使えば、休息術は基本この1枚だけで十分というのが実用上の感触です。

※ ハロウィン・アルフェッカは竜血8消費で2,000通常ダメージ固定(250 [ダメ/血])。アビーはコンボ発動時点で竜駒が2枚以上確定なので最低6消費、1,800火炎ダメージ(300 [ダメ/血])。竜駒が4枚以上いれば最大で8消費、2,400火炎ダメージ(300 [ダメ/血])まで伸びる。

日常・マナリア (2024年7月 いちこフェスタ'24)

ハロウィン・アルフェッカと同じ2ターンスキルで、竜血を合計で10回復、HPを1,400回復します。ハロフェッカよりもHP回復を少し抑えめにして、その分竜血回復性能に振ったような性能をしています。

しかしアビーは1ターンで(以下略)

コンボは剛火竜術で序盤から使いやすく、後半に行くほど火炎部分が伸びてくれるので優秀ではあります。ただ、個人的には竜血回復よりもHPを回復してくれたほうが、実戦ではありがたいなぁという場面は多そうです。

Mr. ドラゴン、ザーイド (ストラクチャー&配布駒)

ザーイドは配布駒ということで、3ターンもかかる上、合計で竜血6回復、HP1,200回復という控えめな性能。

ストラクチャーパック駒のMr. ドラゴンはスキル・コンボ両面休息術で1ターン完結なので、相手のリーサルずらしに特化した性能になっています。火力が出ないとは言え、スキルコンボでHPを合計3,100上乗せできるのは使い方によっては強い可能性があります。火炎で燃やしながら1ターンを稼いだり、延命してフルフレアを手駒に引き込む時間を稼ぐなど、回復は竜血デッキの特性にマッチしている部分があるからです。特にA駒枠の増える低コスト帯において、構築次第では未だ採用の余地はあるかもしれません。

鏡鱗術スキル持ちのA駒リスト

鏡鱗術スキルは、相手の攻撃によるダメージを一定割合で反射する、魔紋スキルのようなスキルです。

ワジュド (2023年9月 Duel Evolution ~秘伝の竜血~)

竜血を6消費して、次のターンに受ける通常攻撃を140%返します。ワジュドが相手に返されてしまうと無効になってしまうので、辺など返されない位置に置く必要があります。

ATKが1,000程度と低い神駒でも1,400返すことができ、竜血消費が6と少ないためにその条件でも233 [ダメ/血]と効率は及第点です。殴り対面ではさらに大きな圧力を与えることが可能で、例えば混合フェリヤ(ATK x1.4)から打たれる周年グエリアスのダメージ(1枚返し3,567)は4,994で跳ね返るので、なんと830 [ダメ/血]を超える超高効率なダメージソースになります。

その一方で、貫通スキルを持つエアや、コンバートスキルのアルル、ハクタク等を合わせられると、血を6減らすだけで何も出来ずに終わってしまうので、採用する補正と打つタイミングは慎重に選ぶ必要があります。1ターン限定ということも罠駒より難しい点であり、ちょっとテクニカル、かつ運要素がそれなりに絡む駒ですね。

ファジュル (配布駒)

ファジュルは特殊ダメージを120%で反射する鏡鱗術持ちですが、やや扱いづらい感は否めないです。というのも、

  • 現環境では特殊ダメージを出さないデッキも多い
  • 裏返しでスキル内容が見えない罠とは違い、鏡鱗術は丸見え
  • 解除されるまで待機する罠と違い、1ターンのみの効果なので回避されやすい

という点から、うまく機能させるのは難しいと思います。(ほぼ)毎ターン発生する通常ダメージを跳ね返すワジュドとの大きな違いはそこになります。

確実にこの駒を働かせるためには、ウィブサニアや周年ヴァイセなど、次ターンの特殊ダメージが確約されている状況か、後攻風車3手目に特殊ダメージのコンボを持つ駒を相手が置いてきた場合などに限られると思います。

防護術スキル持ちのA駒リスト

防護術は、竜血を回復しながら相手の攻撃をカットする、シールドのようなスキルです。

ヘケト (2024年3月 Deck Drive ~Basilisk blast~)

シールドで耐えて次ターンで飛ばすという神デッキのような動きが、竜単デッキで出来てしまうという点が、ヘケトを擁する竜血デッキの画期的で特徴的な点だと思います。

防御と同時に竜血も6回復してくれるので、次ターンのフィニッシャーによる流血自傷事件を回避するのにも役立つ点も優秀です。

コンボの剛火竜術も強いです。実質的に1,500の下駄を履いた3,000の火炎ライフバーストなので超優秀です。竜血消費は8固定であり、1,500から3,000の与ダメに対する竜血効率は187.5~375 [ダメ/血]と、終盤になるほど効率面でも優れたコンボスキルになります。

1ターン通常・特殊70%シールドは、あの闘化ウンディーネ(両面75%)よりもカット率が高く、思いのほか耐久力があります。ヘケトをコン確に置きながらミリ残しで1ターン耐えて、フルフレアで10,000近い火力でぶっ飛ばすという形で、これまで何度ヘケト先生のお世話になってきたことか…。

闘化マロニィ (2024年5月 闘化解放)

闘化マロニィは2ターンの間特殊をカットできるので、刺さる対面には結構強いですが、特殊以外の毒、火炎、雷撃等のスキルもどんどん火力を上げてきているところがあり、腐る対面もかなり多そうです。ヴァイセはケアできるけどイグナーツは素通り、とか。

その他スキル持ちのA駒リスト

非竜血スキルを持つ、竜血デッキ用の駒を紹介します。

闘化ロガテオ (2024年1月 闘化解放)

2ターン後にチスパを2体召喚する、竜血デッキ版の夏ブランジェッタ。

チスパは2ターン600火球とコンボ休息術を持つので、消されなければ合計2,400の火力を出しつつ、コンボでHP800回復、竜血4回復を狙っていけます。チスパは火球スキルなので火力を出すのに血は消費せず、コンボで血を補充して自傷リスクを下げることができるという、竜血管理の観点からは必須駒ともいうべき内容になっています。入れない理由がありません。

本体のコンボは最低1,600火力を竜血消費8で出し(効率200 [ダメ/血])、盤面に4体以上の竜駒がいれば10消費、2,200火力(220 [ダメ/血])。チスパを召喚できていれば、ほぼほぼ最大火力が出せるものと思われます。

おわりに

竜血スキルは、血の消費量や与ダメージといった表の数字だけでは単純に比較できない、竜血ダメージ効率 [ダメージ/血]という裏の数字も重要な評価指標だと思われますし、現状では火炎・獄炎・聖炎駒とのバランスの良い共存が必要ですので、この記事を参考にしながらより良い編成を目指して試行錯誤していただければと思います。

それでは皆さま、良い竜血ライフを!