奇数月の強駒パレードではS駒1体とA駒が1体登場するという慣例に従い、11月の強駒パレードでは前の記事で書いた魔S駒スウィーティに加えて竜A駒シェインが登場。このシェインは、ぱっと見ただけで「テンプレ入り」と言えるような、実に強駒らしい性能になっています。
今日は、記念すべき初の竜血向け強駒、シェインの性能について考察していきたいと思います。
シェインが優秀である5つの理由
① ステータスが高い!
シェインのステータスはかなり優秀で、これまでリリースされた竜血A駒29駒中、HP, ATKともに全体3位(2024年11月28日現在)といずれも高い水準にあります。
HPはトゥアン、ザーフィルに、ATKはザーフィル、アイドル・ルインに次ぐ数値です。明らかに竜血のエンデガ枠を意識して設計されたザーフィルと大差ない高ステータスという点が、シェインの入れ得ポイント①です。
② スキルが2手目から打てる!
竜血デッキはリーダー・トゥアンの次に打つ駒に困ることが多いデッキです。
ちょっとこれを見てみてください。これは私的・竜血テンプレの駒たちなのですが、
、、、なんですか、この融通効かないデッキは…!!
竜血デッキの既存テンプレ駒はどれも設置のシチュエーションを選ぶ駒ばかりで、タイミングを選ばず自由に切れる駒が非常に少ないことがこのリストから分かります。
もう少し具体的に言うと、竜血消費に対するダメージ効率を良くしよう、相手がより良く燃えるタイミングを選ぼう…とすると、必然的に試合の中盤以降に本領を発揮する駒たちが多く、序盤にコスパ良く火力を出せる駒がこの表中にはアイドル・ルインしかいない(このほか、セシルやブルーロックコラボの馬狼照英とかでも代用可です)ということになります。
そんな中、最序盤でも中盤以降と変わらない高コスパでスキルを発動でき、魔デッキにおけるファビオのような使い勝手を提供してくれるシェインの貴重さは代えがたいものがある、というのは分かっていただけるのではないでしょうか。
③ スキルが高コスパ!
シェインは2ターンで竜血を合計8消費し2,200の火炎ダメージを与えます。これは、竜血1消費あたりのダメージに換算すると275 [ダメージ/竜血]となります。
これがどういう数値かというと、闘化ユスティ&ギルやある条件におけるアルナークやカリンなど、一部の火竜術S駒よりも高効率なスキルであり、火炎系のA駒としてトップクラスのコスパの良さを誇ります。
※ 火炎系スキルA駒の効率は、たった5の竜血消費で最大3,000まで伸びる剛火竜術スキルの規格外アタッカー、ブライダル・いくまが最高600 [ダメージ/竜血]でトップ、続く高効率はストラクチャー産のバーズ(300 [ダメージ/竜血])だが発動HP条件と盤面に竜駒を4枚必要とするのがやや重い。
④ スキル火力にバフが乗る!
スキルの火竜術には火炎バフが乗るので、その場合はさらに火力と竜血効率が伸びます。
ヤンドーラ(x1.13)を引いていると2,200→2,486になり、嫁アイリア(x1.3)で2,860、両方引く(x1.469)と3,232まで火力は跳ね上がります。これは、たった8の竜血消費で叩き出す火力としては破格のものです。
そのときの竜血効率404 [ダメージ/竜血]は、以下の表中のS駒だけでなく、なんとあのフルフレア(無バフ時300~323.1)をも効率面で大きく上回る省エネ性能になるのです。
⑤ コンボが竜血効率、最大火力ともに超優秀
コンボは剛竜術で、竜血消費は10固定です。
表記上は最低値1,600スタートとなっていますが、コンボが発動する時点で必然的に竜駒は最低2枚いることになるので、実質的に最低2,400ダメージというかなり強いコンボと言えます。
そこから竜駒が1枚増えるだけで最大2,800ダメージ(竜血効率280 [ダメージ/竜血])を叩き出すコンボは、コンボスキルが強い閃撃デッキの剛閃駒でもせいぜい2,500ダメージであることに鑑みると、その強さは明らかかと思います。
一般的な竜血A駒における増加タイプの剛竜術コンボスキルは、最低値1,000スタートで上昇幅300~400、最大値2,000~2,500というものが相場の中、シェインは最低値、上昇幅、最大値のどれを取ってもA駒最強クラスです。
というか、1,600スタートで400ずつ上昇していく剛竜術コンボはどちらかというとS駒で良く見られるものであり、シェインのコンボはA駒規格というよりは「S駒の剛竜術コンボの最高値だけ少し落としたもの」と表現する方がより的確なものだと言えますね。
シェインは脱・A駒級!
シェインはステータス、スキルの使いやすさと竜血ダメージ効率、コンボスキルの火力、どれを取ってもこれまでの竜血A駒の枠からちょっとはみ出る存在であることが、ここまでの説明でお分かりいただけたかと思います。
特に、スキル、コンボスキルの竜血ダメージ効率の優秀さは特筆すべきです。
火竜術で2,000を上回る火力を出す場合の相場はこれまで竜血12消費でしたが、シェインはそれを8消費でこなします。
たった竜血4の差だと侮るべからず。4の血不足は4 x 200 = 800代償を支払うことを思い出すのです。
ミリ耐えしたけど代償800を受けられず最後の一撃が殴れない、相手の残HPから逆算すると血が不足するのでいったん攻撃の足を止めて休息術をやむなく打たなければならない…など、竜血4程度の差でも十分に試合の勝ち負けを左右する要素になりうるのです。
竜血のご利用は計画的に。だからこそ竜血は十字火炎や全体火炎で火力を補うのです。
先攻2手目にヨシュアやファーバオはたった1,600ダメージ出すのに血を10消費してしまいます。シーリーンは2手目には打てません。ザーフィルといくまの早番は主のため息を誘います。アイドル・ルインやセシルぐらいしか、先攻2手目に有効な打点を出せるまともな駒がこれまでいませんでした。
そこに登場したシェインは、2手目から全開の高効率で、時には火炎バフの追い風も受けながら試合をリードしてくれるのです。
入れましょう。さぁ、迷わず入れるのです。
…そして、颯爽と現れた新スタメンの陰で、ひっそりと涙に暮れる駒が。
最新の竜血テンプレデッキ(コスト200)
シェインの代わりに何を抜くかは人によると思いますが、私の場合は手駒の安定性をコンボを考慮してシーリーンが抜ける形となりました。
現在、環境デッキのアルベルティーネ対面は厳しいですが(厳しくないデッキの方が少ないと思う)、その他でよく見かけるメルヴェユール対面(火炎引ければ)や、神殴り・混合殴り(テュポーン引ければ)などの一線級デッキにも(引きが噛み合えば)そつなく渡り合えるポテンシャルを持っているデッキとなります。
今回の強駒で引けなかった方も、12月の強駒御三家のついでにゲットできる可能性があるので、竜血使いの方や今から竜血始めてみようかなという方は、手に入れたらぜひデッキに入れて使ってみるとよいと思います。