オセロニア「論」

思考や情報の整理のために書いていきます。

【逆転オセロニア】どうなるアマテルデッキ?予想される調整方針について考察!

来たる2024 3rd SEASON開幕を間近に控え、新たに登場する新超駒御三家も気になるところですが、個人的に注目しているのはアマテルデッキの処遇です。

とある日の無補正環境における使用率トップ5

シーズンマッチ無補正では使用率トップを常にアマテルが占め、多少神が下がったり他が上がったりした程度の補正でも全く問題なくトップ5に食い込んでくる、2024 2nd SEASONにおける紛うことなき環境トップデッキです。しかし、その駒投げスタイルが災いしてか(?)、来る日も来る日もアマテルに当たって駒投げされる単調さと理不尽さに萎えていくのか、環境にあふれるS5・S6アマテルデッキが着実にヘイトを溜めていることも事実。

恐らく何らかの調整が入ることは必至だと思われますが、問題はその内容ですよね。アマテルデッキの抱える問題点は、以前の記事にも少し書いたようにアマテル単体の問題というよりこれまでの神S駒の駒プールなども含めた複合的な問題だと思われるので、その対処が難しいところ。

othellonia-ron.hatenablog.com今回は、注目が集まるアマテルデッキの処遇と2024 3rd SEASONの環境づくりについて、個人的な雑感を乱雑に書いてみたいと思います。

まず、前提として

まず、はじめに私個人としてはアマテルデッキが憎くてしょうがないとか、見るだけで全身に発疹のアレルギー症状が出るとか、「余ってる」という単語を耳にする度にめまいがするとかは全然ないということを書いておきます。

確かにアマテルはぶん回った時の理不尽さはかなりのものですが、リスクの高い編成をしているだけあって引き弱をしてくれるときはしっかりと尻すぼみになるので、対面していてそこまで悪い印象は無いです。自分が使うとあまり楽しくないデッキだなとは思いますが。

ただ、ランカーの人が使うアマテルは、しっかり盤面を作ってコンボの圧を突きつけながら攻めてくるので、マジで強いと思います。その逆も然り。やはりアマテルと言えど、コンボをしっかりと有効に使うということが重要だと思いますね。

アマテル覇権を形作るもの

前の記事にも似たようなこと書いた気がしますが、S5・S6アマテル編成を成立させている要素としては、主に以下のようなものがあると考えています。

  • リーダーの速さ
  • サブSの性能の高さ
  • HPが高くできる神デッキ
  • 魔駒を編成できる
  • 優秀なB駒

このように、アマテル自身の性能に起因するものと、サブ駒たちの優秀さによるものの両面が存在していると思われるので、今回行われる可能性がある調整はどこに手を入れてくるか、個人的には注目しています。

アマテルデッキ:ありえそうな調整の方向性

可能性①:アマテル自体の弱体化 ★☆☆ (★はありえそう度)

スキルの5,000火力は、超駒のリーダー性能としては必ずしも高すぎるというわけではなく、雷撃という被干渉性の低さを考慮しても妥当な線なのではと個人的には思います。

一方で、内周ならいつ出しても5,000固定というスキルの特性と、最低でも2,500火力が保証され4,500ライフバーストまで伸びるコンボの合せ技でアマテルの強さとなっている面があり、序盤から最後まで強いコンボスキルについては一考の余地があると思います。

例えば、コンボスキルのボルトマギアを最低2,500スタートから最低1,000とか1,500スタートにしたり、コンボ発動のコマ数制限10枚以上を課す等のスキルバッジ適用などです。

ボルトマギアの初期値を下げるのは、ゴリ押し進行の利点を抑制する意図です。アマテルのコンボを無理やり繋いでトゥールラかウィブサニアを打たれた段階でHPが半分を切ることもままあり、そこからペトラ・スゥで息の根をほぼ止められたりグノーやアルトで逆転の芽を潰されることを考慮すれば、盤面を崩してでもゴリ押すメリットをデメリットが上回りやすくなるようコンボに手を入れるというのは合理的だと思います。

コンボのコマ数制限は、序盤からアドを稼ぎすぎるのを抑制できるのと、ある程度手駒で抱えることになればバハシュ2積みのS6などリスクある構成を取りにくくなる効果を狙ってのものです。

一例を挙げると、相手の最大HPの17%(HP30,000の相手で5,100)を特殊で与えるエルロージュは、コンボスキルに駒総数8枚以上の条件が付いた最大4,200特殊のライフバーストを持っています。流石に登場から3年以上経過した駒を引き合いに出すのも微妙かもしれませんが、エルロージュは序盤にコンボスキルが強くならないよう設計されています。エルロージュはS駒に魔駒を採用することでデッキHPが低くなることや、スキルの特殊ダメージが罠やシールドの干渉を受けやすいこと等を考えると、アマテルのコンボスキルを制限・弱体化したところでまだまだ新時代のリーダーとしては十分な強さを持っていることが想像できます。

ただ、このプランには大きな課題があります。それは、アマテルがまだ登場から1年経っていないという点です。

スキルバッジはリリースから1年以上経過した駒を対象としている

スキルバッジがスタートした当初、リリース1年以上経過の駒に適用するという方針が示されており、それは未だに維持されていると思っています(もし既に方針変更されていたり例外があるようでしたら教えて下さい!)。

アマテルは2024年の周年超駒として今年の2月に登場したばかりで、まだ半年ほどしか経過しておらず、スキルバッジの適用対象外ということになります。

スキルバッジがダメなら本体自体の性能修正ですが、これはバッジによる一時的かつコンテンツ限定の性能調整とは本質的に異なる恒常的なものになるため、恐らくその性能に期待をして星のかけらを費やした人々に対する補填が必要になってくるのでは、と思われます。

このような理由から、スキルバッジあるいは性能自体の修正による対応の可能性はほぼ無いのではと考えています。

可能性②:アマテルと何かの同デッキ制限 ★★☆ (★はありえそう度)

仮にアマテル自体に手が加わらないとすると、アマテルを取り巻く仲間たちの出入りを制限するのも一つの方法です。

リアンツィールはペトラとの同デッキ制限を課されている

例えばリアンツィールデッキにはペトラが出禁とされていますが、アマテルデッキに編成することに関しては現状何も制限がかかっていません。ペトラというメインアタッカーの1枚を取り上げられたリアンツィールデッキは、私の記憶が正しければバフォメットやエンリルなど魔駒アタッカーでその枠を埋めたような気がします。そうなると、S枠2枚が魔駒という構成になりデッキHPがペトラ編成時より低くなることに加え、代償は無くなる代わりに打点を出すにはチャージが必要だったり相手キャラを4枚溜める必要が出てくるので、引いてすぐに火力を出しにくいという課題も抱えることになります。元々HPがやや低い魔10デッキという構成上、S5・S6構成で火力の穴埋めをするというのもさらにHPを下げるリスクがあります。

このような種々の理由から、リアンツィールは現状としてHP面でも速度面、総火力面でもS5・S6アマテルデッキの下位互換になっている感があり、補正によっては見る、それもアマテルと差別化できる魔単の形で見ることが多い、という状況ではないかと思います。

これではちょっと不公平で、合理的な理由が説明しづらいということで、アマテルデッキにもペトラなどサブのS駒を編成するべきなのではという声もよく聞くものです。私もリアンはダメでアマテルではOKという状況は理解が難しいので、ペトラの同デッキ制限というのはあってもおかしくないかな、と思います。

気になる点としては、代わりがいくらでもいる点と、今後その都度制限をかける必要が出てくる点です。

神S駒にはもともとデッキ制限がキツくない優秀な汎用駒が多く、現在アマテルデッキでよく見かける構成としては、アマテル、トゥールラ、ウィブサニア、ペトラ、スゥ、ポルカあたりを編成する構成ですが、仮にペトラが制限を受けても、トール、フェイルノート、クー・フーリン、キンマモン、ハルモニア等々、代わりはいくらでもいます。ペトラの初手から最高火力は神駒でなかなか唯一性が高いものなので瞬間風速をやや損なうのは事実ですが、序盤にコンボが無い部分も相手に悪用されやすく、総火力はもともと過剰気味のアマテルデッキでは上記の代替候補で補っても何ら問題はなさそうです。

また、今後ポン出しで大火力を出すタイプのリーダーが登場する度に、「リアンとアマテルはダメで新駒ではOKなのか?」という議論が毎回起こることになり、その都度リーダーとペトラとの同デッキ制限を追加していくのも大変な話です。

可能性③:ペトラとスゥの同デッキ制限 ★★★ (★はありえそう度)

個人的に本命かなとこっそり考えているのが、ペトラとスゥの同デッキ制限です。着想の原点は、ツクヨミデッキが特に暴れ始めることになったタイミングにあります。

ツクヨミデッキが広くS5構築メインとなった今年の初め頃の状況を思い浮かべると、スゥ登場以前はツクヨミ、フェイルノート、ペトラ、ウィブサニアorキンマモンというようなS4構成をよく見た中で、スゥの登場を契機としてそこにスゥを加えたS5ツクヨミが圧倒的な使用率を誇るようになったのも記憶に新しいところ。

トールにバッジが掛かっていた当時、ウィブサニアやキンマモンは3ターン/4ターン要し、フェイルノートも2ターンかけて矢筒の召喚→雷撃、ボルトヒールでアドを取っていくという瞬間火力面ではそこまでなメンツが多い中で、ペトラは瞬間火力を出せる貴重な1枠でした。さらにスピードが欲しい人の中には、ウィブサニアの枠をマカミにして、代償S駒アタッカー2枚積みのツクヨミにしていた人もいたと記憶しています。そこに登場してきたスゥは、代償のリスクなく1ターンで4,500の火力を、しかも雷撃と特殊の混合ダメージで罠等へのリスク回避をしながら出せてしまう性能を持っており、ツクヨミのアドを取るペースの速さと合わせて相手デッキの追随を許さない戦いぶりを可能にした張本人なのでは?と個人的に考えています。

そして、それがリーダーを代えて起きているのが現在のアマテルデッキです。

ペトラとスゥの共存は、もともと高HPを持つ神デッキが瞬間火力をも手にしたという点で、元々の耐久性を背景にゴリ押しを通しやすくする大きな要素になっているのでは?という気がしており、その2枚の共存関係に手を加えるのがより本質的な対策なのでは?という気がちょっとしています。

そうすると、今後ユーザは神の瞬間火力枠として、代償が必要だけど序盤からMAXのペトラと、相手キャラ駒を溜める必要があるものの雷撃ダメージで罠やシールド耐性があるスゥから選択することになり、新たな神デッキリーダーが登場する度にペトラの同デッキ制限について議論する必要もなくなります。

……ただその場合、スゥの代わりにトールが採用されるだけ、にもなりそうですが(爆)

おわりに

環境調整は必要ですが、ユーザが性能を期待して引いた駒の性能を下げたり使用可能コンテンツを制限するということが高い頻度で起きてしまうと、それはそれでプレイヤーの信頼を損ねてお金を落とさなくなったりユーザ離れに繋がったりする要因にもなるため、注意が必要な作業ではあります。とはいえ、現在のシズマ環境の使用率・勝率データや色々な方の意見を聞いていると、何らかの調整は避けられないような気もします。

過度な介入は避ける印象があるオセロニア運営ですが、それでも最近介入されたデッキ(例えば、ヒュプノス、ヨアケ、ツクヨミ、リアンツィールなど)は介入後に着々と使用率を落として無補正環境からは消えていき、補正によっては使われるかな~ぐらいの存在に落ち着くことが多い印象です。個人的には、やり過ぎの調整も良くないなと思っていて、無補正のトップ5にたまに顔を出すくらいには強さを残すべきだと考えます。うーん、調整って本当に難しいですよね。

できるだけ多くのユーザが納得するような調整と説明が運営さんから提示され、それによってシズマ環境がさらに発展することになると良いですね。